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コトー谷本の生涯学習支援室

前口上

え~。ごきげんよう。ただいまご紹介にあずかっていないコトー谷本であります。

コトー谷本ってのは、学生によると、私はトーに似ているんだそうです。
その前はジュン君と呼ばれていました。あ、同じ人か。

さて、このページは生涯学習支援室と名付けました。
昔は「社会教育」と言っていたんですが、「社会教育」って言うと、国家が国民に要求するスキルを身につけさせる必要があるから教育する、って感じがするわけですね。

で、臨時教育審議会が「生涯学習」体系への移行の提言をしたわけです。
それを受けて、昭和63(1988)年に、当時の文部省は、「社会教育局」を「生涯学習局」に改組しました。

「生涯学習」は、自分の嗜好するところを志向し、その指向で選択した学習を試行錯誤しながら思考するという、至高の趣味生活にイメージが近いような気がします。

さて、最近は、大学も開かれた学園、市民と共にある学園であることが求められるようになって参りまして、季節毎に行われる市民講座なども開催されております。

で、私も、市民講座や、教員向けコンピュータセミナーなど、幾つか受け持ってきました。

文学部国文学科出身で、大学ではコンピュータを教えている、という一風変わった経歴ですから、普段から、あんまり小難しいリクツは言わないで、とにかく触って見ましょうよ、というやり方です。

市民講座でも、専門用語を羅列して説明する行き方よりも、そういうスタンスの方がウケが良いのかもしれません。よくわかりませんけど。

で、そういった折々に作った教材やボツネタが幾つか手元にたまって来たので、このページで公開してみようかな、と。

ちなみに想定読者は「もう、ある程度はパソコンが使える団塊世代のおとーさん」です。

団塊世代っていうのは、実に興味深い世代で、異様に学習能力が高いんですよね・・・。入門講座ばかりで飽きている人も多いだろう、ということです。

そんなわけで、ワンランクアップを目指しましょう。

但し、多忙に付き、個別の質問メールには対応できません。
休日の市民講座講師などならば、予定の空いている限り引き受ける心づもりはありますが、個人を相手にしたメールでのやりとりはあまりにも効率が悪いので・・・。あしからず、ご了承下さい。

ここに掲載しているのは、「講義用に準備した教材」の「余滴」です。
このページでは、既に使わなくなったものや、講義の素材としては練りきれていない物、
つまり、「折々に作った教材やボツネタ」を(部分的に)社会還元するために作成しています。そのため「情報が古いもの」や「一発ネタ」が多くなりがちです。

最新情報や、練りに練った(つもりの)教材については、「授業料(学費)」を払っている学生に優先的に配分されます。

もくじ(以下は、気が向いたときに増補しています)

目次おわり。

日本の古文を読むための入門者向けの辞書は何が良いか―高校生、社会人講座のための古典辞書案内―

書店に行けば、様々な辞典が並んでいます。

それで、どれが良いのか分からないで悩む。

家に帰れば古い古語辞典もある。

お兄ちゃんのお下がりでも良いか…とか、嫁に行った娘が使っていたやつでも良いか…とか思ってしまう。

古いのはダメです。新しいのを買いましょう。

以下を読めばハッキリ分かりますが、辞書は進化します

でも、どれを選べば良いのか?

それも簡単です。

「同じ単語」のページを開いて見比べれば良いんですよ。

では、見てみましょう。

「つゆ(露)」の見出しです。


中村幸弘編『福武コンパクト古語辞典』1990/11
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4828804366/ この部分を詳しく読みたい人はこれ(PDF)。

『福武コンパクト古語辞典』1990年11月初版「つゆ」の項目

中村幸弘編『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』1999/11
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4828804730/ この部分を詳しく読みたい人はこれ(PDF)。

『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』1999年11月初版「つゆ」の項目

中村幸弘編『ベネッセ全訳古語辞典 改訂版』2007/11/20(※最初の版は1996/11刊行)
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4828804749/ この部分を詳しく読みたい人はこれ(PDF)。

『ベネッセ全訳古語辞典 改訂版』2007年11月改訂版「つゆ」の項目


どうですか?

一目瞭然。辞書は進化します。

『福武コンパクト古語辞典』は、私が大学生だったとき、必修の古典文法の授業(通年)での指定辞書でした。

講義担当は中村幸弘先生。つまり、編著者ご本人。

辞書の解釈で、読んでもよくわからん場合には、なにしろ目の前に著者本人がいらっしゃるわけですから、「ここはなんでこういう説明なのですか?」と聞くことも可能な距離感なんですね。

まぁ、私はできが悪くて1年目は単位をもらえず、マルマル2年間受講してようやく合格にして頂けた低空飛行のアホ学生でしたから、そんな高度な質問はあまりできませんでしたけどね。毎週小テストあって、翌週全員(約400名分)の分に真っ赤に書き入れがある返却がある。これの24回繰り返し+メチャクチャ難しい期末試験。教育にかける情熱・気迫・熱気に生意気盛りの学生でさえ気圧されてしまうな雰囲気の先生でした。あれで辞書の執筆もやって、いつ寝ていたんだろう?

で、その当時、これだけ薄くコンパクトで、しかも高校生や浪人生や大学一年生が悩む古文の「文法的な解釈」に特化した懇切丁寧な辞書ってのは、これ以外に存在しませんでした。非常に画期的だったんです。

でも、著者は、その「画期的」に満足しなかった。

中村先生の進撃は進む。

6年後、改訂版になる前の『ベネッセ全訳古語辞典』を1996年に出し、更にその3年後に『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』を刊行。

9年間として逆算すると、実質的な編集期間は7年間、編集会議と首振り校正で前後半年は取られるでしょうから、執筆に使えた期間は6年間と言ったところでしょう。

見た目の通り、全然違う!

表紙だけを替えて改訂として売るようなセコいこと(どこの出版社かはさておき、往々にしてそういう辞書もあります)はせず、改訂のたびに、大幅に編集方針がガラッと変わるのが凄い。

現在、『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』と『ベネッセ全訳古語辞典 改訂版』が平行販売されているのは用途が違うからです。

『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』…現代語感覚をベースにしながら、古文特有の主語の省略、準体法の考え方などのコツを身につけよう。中3生の私立難関高校受験や、高校の教科書を読んで理解できるようになるのが目的。文系理系を問わず中3~、高校1~2年生用。社会人講座にも便利。

『ベネッセ全訳古語辞典 改訂版』…「訳語がわかる」から「古文を訳せる」に引き上げるポイントを記載。初めて見る古文も訳せるようになるのが目的。文系学生の大学受験、日本文学を専攻にする大学生用。

こういう風に、出版社内では「位置づけの差」を設けているというわけです。

以上より、

難関高校を受験する中3生、一般的な高校1~2年生、社会人講座向け→『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』がオススメ。

文系の大学受験生、日本文学専攻の大学生向け→『ベネッセ全訳古語辞典 改訂版』がオススメ。

ということになります。

なお、高校生、受験生は絶対に買ってはいけない辞典があります。
それは大野晋・佐竹昭広・前田金五郎編『岩波古語辞典 補訂版』(1990年)
理由は、見出し語が終止形ではなく連用形で載っているから。
授業中に先生が指示した所にその見出しが載っていないから、生徒が困るのですよ…。
大學受験にも全く役に立ちません。
『岩波古語辞典』は古事記、日本書紀、万葉集など非常に古い時代の古代文学(上代文学)をやる専門家向けの辞書です。
上代特殊仮名遣い、古代語の発音や語源の研究などでは必須ですが、平安文学向けでもないし、江戸文学などには全然ハマりません。

2016-03-13

日本の文学・語学研究関連 学会イベントスケジュール(by笠間書院)

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パソコン関係

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論文やレポートの章立て構成を考えるための練習問題

章立て構成を考えるための練習問題(全部で4ページあります。)

Word入門講座

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Excel入門講座

Excelで町内会! 2007/03/29改訂版
「はじめの一歩」用の教材です。月間予定表の作成から入門して、簡単な計算式、グラフの作成、Wordへの貼り付け、自作の自動計算フォーマットを作る所まで進めます。
扱っている内容レベルは、入学したばかりの大学1年生くらいです。
但し、この教材はExcel2003での画面説明です。Excel2007以降の画面とは全く違います。

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Excelステップアップ講座  2007/06/21版

大学教員向けの講座で行ったものの改訂版です。
学習内容は以下の通りです。
「ステップアップ講座」ですので、やや難しいです。
先に、上に掲示した「Excelで町内会!」をやってからにしましょう。
教材ファイルはこれ、解説テキストはこれです。
解凍などの仕方は、「Excelで町内会!」を参考にしてください。
また、この教材はExcel2003での画面説明です。Excel2007以降の画面とは全く違います。

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本当に怖いExcelの計算誤差

RANK.AVG関数だろうと、RANK.EQ関数だろうと、PERCENTRANK.INC関数だろうと、STDEV.P関数だろうと、そしてなんと、AVERAGE関数であっても、とにかく「意識的に丸め処理を噛まさないと、危ない」! 爆死します。
浮動小数点演算の誤差ですね。
詳しくは実例ファイル「ExcelFloatingPointProblems.xlsx」をご覧下さい。

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Excelで、特定のキーワードの個数を一覧表にする方法 2014/02/19

他にも色々なやり方があると思います。
最も有名な例はVLOOKUP関数を使う方法でしょう。
それについては、インターネットで探せば、親切丁寧に解説しているサイトがたくさんありますから、ここでは触れません。

この教材(KeywordCount.xlsx)では、一つのセルに入っている文字列の「途中」にもヒットするように工夫する方法を示します。


ホームページ作成講座(HTML3.2版)

2004年、某大学での市民講座向けに作ったものです。 04KOUZA.EXE

HTML3.2という、1997年頃に制定されたごく初期の国際規格に基づいています。

イマドキは、このような書き方でWebページを作ることは推奨されません。

ですが、HTML3.2は、記述方式の文法が大変簡単なので、「ホームページ作りの大まかな雰囲気をザッと知りたい!」という用途には有効かもしれません。

なお、教材の中身は一切更新していませんので、WindowsXPによる画面説明であったり、リンク切れなどもそのままになっています

あらかじめご了承下さい。

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女子大生のためのExcelVBA講座 2010/03/17初版

某女子大での講義用に作成したExcelVBA講座
2006年度~2009年度まで担当。
2009年度一杯で当該講義の担当から外れたので公開。

内容は「ExcelからVBAを呼び出してクイズ問題を作ろう!」というもの。
普通はグラフ作成などをするのだろうが、この講座では大胆にも、Excelの機能は全然使わない。
Excelを単なるデータとUIの設置場所として使っているだけである。

但し、VBAの基本構文は一通り扱っている(はず)。

ワアワアと大騒ぎしながらも、どうにか全員成し遂げる。
なお、質問は受け付けません。

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ウィルス対策、個人情報保護、自己防衛講座

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語学関係

主に、学生から質問によって作ったもの。ついでなのでこちらでも公開。

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一般教養・雑学関係・未分類

文学者は虚無僧である。じ~っと世の中を見つめる。

名講義

偶然行き当たったサイトで、佐藤雅男氏の「「日本文化と女性」(現代・昭和・平成篇)を考える(向田邦子等)」という講義の動画を見た(http://www.j-cast.com/feature/kwu/women/ Accessed:2016年06月11日)。
講義のレジュメもPDFで置かれている。

これら講義の中の向田邦子に関する講義のうち、「恋文」の回が白眉。
名講義と言える。

どの辺が名講義なのか。
たとえば、同じ講義を複数クラス受け持っていると、同じ日、あるいは同じ週に、全く同じ講義を三回やらねばならないわけです。
プロなんだから、それをできるのが「当たり前」なのだが、これが案外難しい。

1回目の講義は時間調整と、盛り上げ所の雰囲気作りの調整が難しい。
なので、一番良い授業ができるのは2回目。
ちなみに3回目は、時間の余裕を見込んで、ついつい余計なサービスを付け足してしまい、却って冗長になってしまう。

落語家はどうなんだろうなぁ…。

おそらくこの動画については一発勝負の講義だろうと思うけれど、でも、翌年以降もトピックとしては扱う(える)だろう。
では、この「迫力」を「2回、3回、同じように演出できるか?」ということなんですよ。
「迫力」の再現可能性の問題ね。
だから「名講義」なんです。

ただ、この名講義、残念なことに、動画の最後を編集で切ってしまっている。
おそらく「さて、諸君はどう思いますか?」という趣旨のことを言ったはずである(私だったら絶対にそうする)。
その直前でぶった切ってしまったのが、何とも惜しい。
大学教員としては、そこが一番大切なところなのである。

この先生にちょっと興味を持ったので、ザッと調べてみた。
日本文学系ではなく、倫理・哲学系出身の方のようですね。
ご専門は小林秀雄研究らしい。その次に安吾。

う~ん。ずいぶん難しい研究しているんだなぁ。
小林秀雄って、考えながら書くというか、考えるために書くというか…何言っているんだかわかんねぇ系の文章だもんなぁ。
吉本隆明もそうだけど、本人がその段落、その文節を書いているジャストタイミングの思考をトレースするわけだから、大変なんだよね。
それを研究するってのは、イタコになるみたいなもんで…。わりと定式化できてしまう古典文学の研究と比べるとかなり大変そう。しかも、土俵が文学畑の相撲的ルールではなくて、哲学畑のレスリング的ルールでするわけで。日本刀と西洋刀とで、道具立てが全然違えば、戦い方も自ずと変わってくる。

で、この講義の前半部分は、佐藤雅男「現代日本文化における女性像 : 向田邦子と阿久悠をめぐって」(『専修人文論集』(95), 23-50, 2014-11 Permalink : http://id.nii.ac.jp/1015/00007954/)を土台にして、後半部分は、その先へ思想を展開させて組み立てた講義のようである。

ということは、毎年、講義内容が深化し、進化している先生なのだろう…と思いました。

こういう先生に、一生のうち、一度くらい偶然にでもブチ当たれると、人生が変わるよね。

2016年06月11日

2013年1月~12月 関東の政令指定都市の転入超過数(100%積上棒グラフ)

使用データ:総務省統計局 第13-3表 年齢(各歳),男女別転入超過数-21大都市(平成25年)

データの読み方:2013年1月~12月に転入または転出した各年齢について、東京都特別区部、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市のみの転居者の総計を100%として積み上げ棒グラフにしたもの。

例えば、2013年に51歳だった人の転出超過は横浜市のみである。

2013年において、0~7歳児は、東京都特別区部では転出の方が多く、さいたま市では転入の方が多い。
(しかし、東京都特別区部に転入した子供も居るはずだし、さいたま市から福岡市に転出した子供もいるはずだ。)

2013年において、8歳児は、東京都特別区部・さいたま市・千葉市・横浜市・川崎市・相模原市のいずれの都市でも転入超過である。
(しかし、東京都特別区部や横浜市から東京都八王子市に転出した子供も居るはずだ。)

使用データ:総務省統計局 第13-3表 年齢(各歳),男女別転入超過数-都道府県(平成25年)

気づいたこと、考えたこと。

結論:

2020年代以降の住環境(=世代バランス)と行政サービス(=予算規模や充実度)は、埼玉県が最も充実した県となるだろう。
但し、埼玉県内はどの地域も急激な人口膨張で、渇水が問題になるだろう。

千葉県は都市部も、房総半島全般も、共に老人だらけとなる。

神奈川県で世代バランスがとれそうなのは川崎市。
横浜市は広域なので全体的に見た場合、長期的には赤字傾向となり、財政再建団体入りの可能性もある。

神奈川県で、何らかの「イメージ」が付いている都市は狙い撃ちされて超高齢化する。
その「イメージ」のせいで、「現役世代には購入が困難な価格」なので、今後、行政サービスの質は極端に低下すると見込まれる。
例えば

ここ数年の日本全国の転居者数は毎年500万人で、横ばい。

平成元年以降の年間転居者数

引っ越しが少ない月は、都道府県をまたがる場合と、同じ都道府県内の場合とで少し違うようだ。
但し、2013年は2014年4月からの消費税増税直前の駆け込み転居という要因もあったと思われる。

  都道府県内移動者数 都道府県間移動者数
2012年 2013年 2012年 2013年
1月 167,541 166,801 127,984 127,958
2月 195,619 191,120 142,128 135,160
3月 404,396 399,186 438,042 429,349
4月 353,453 379,015 409,739 433,569
5月 215,024 208,013 174,755 162,905
6月 179,582 173,483 134,489 128,551
7月 198,022 213,361 165,957 171,823
8月 203,744 198,282 164,476 158,781
9月 170,890 183,822 130,598 144,345
10月 218,357 211,129 173,532 158,589
11月 196,370 192,482 127,663 124,062
12月 197,312 196,982 128,493 126,803

近所で引っ越しするなら、6月や9月が引っ越し代が安く済んでよろしい。

遠距離なら、年末年始を避けた11月初旬頃がよろしい。

消費税増税

さて問題です。

(1):100gで本体価格100円で売っていた塩辛について、本体価格はそのままで5%かけたものを定価扱いにすることにして、8%の消費税をつけました。なお、8%に上がったタイミングで、原料や材料の仕入れ価格、梱包費、人件費、運送費などのコストが上がったので、塩辛の容量は2割減らしました。
(2)消費税が10%に上がるにあたり、計算が面倒なので、消費税8%込みの値段を本体価格として、新たに定価として10%の消費税をつけました。
(3)この塩辛は、結局のところ、かれこれ含めて何%値上がりしたことになるのでしょうか?

(1)105*1.08=113.4
(2)113.4*1.1=124.74
→80gあたりで124.74円(この時点で100gあたりではなくなっている点に注意)
→124.74/8*10=100gあたりに換算し直すと155.925円。
(3)5%の時は100gあたり100円+5円で105円。10%に増税後は100gあたり155.925円。
→155.925÷105=1.485。つまり、1.49倍。

100gあたり105円→108円→110円になるという話ではないんですね…。

消費税が5%→8%→10%と、「段階を踏んで上がる」というのは、こういうことです。

商品の値段は、約1.5倍になる!

4500円持っている高校生は、消費税が5%だった2014年3月時点での4500円は、消費税が10%になる(であろう)2017年4月時点になると、実質的には3000円分の価値しかなくなる、ということです。
この変化は、既に2014年冬の時点でのコンビニでの唐揚げの売れ行き具合から、実感できるだろうと思います。

一ヶ月の収入が45万円(年収で630~720万円くらい)のご家庭があったとします。
比較的安定している会社(大企業とは限らない)の課長~部長くらいでしょうか。

消費税が5%だった2014年3月時点での45万円分のお給料は、消費税が10%になる(であろう)2017年4月時点になると、実質的には30万円分の価値しかなくなる、ということですね。

そして、よく考えてみれば、「一ヶ月の収入が45万円」って、実際の手取りは45万円じゃないんですよね…。
税金やら色々引かれるから、36万くらいが手取りでしょう。

夫婦二人で成田空港発、ルフトハンザ航空でローマ直行便、ローマのセントレジス グランドホテルに宿泊(部屋指定なし)する、JTBの手配でちょっとお高めだけど、万事、上品に物事が進む6日間の旅。これで燃油サーチャージを含んで36万円くらい(2015年1月現在)です。
原油は安いけど、円安ですからね…。たった一週間の旅で吹き飛ぶ金額ですね。

この物価の上昇に追いつくには、新入社員の初任給が20万円だったら、それを1.5倍した初任給にしなければならないはずです。
でも、新入社員の初任給が30万円の企業なんてありますかね?

こうなると、普通のサラリーマンで、特に失業したわけでもないのに、住宅ローン破綻が破綻して自己破産する羽目になるご家庭も増えるような気がします。
「フラット35」って言うくらいですから、35年間、金額は固定経費としてフラットなんですよね。
そうすると、毎月の可処分所得のうち、削れるのは被服費、食費、自動車、自動車関連の税金、ガソリン代、生命保険、冷暖房費、ペット飼育にかかるお金、自分の老後のためのアレコレ、子供の結婚資金、教育費ということになりましょう。

爺さん婆さんの老人ホーム資金と、子供の教育費、どっちを先に削るかですね。
本当に自分で介護できるか…と悩まねばなりません。
爺さん婆さんの介護が必要になった途端に、連鎖的に問題が出てくるご家庭も増えるでしょう。

結局、全体的な傾向としては、公立の小中高への回帰となるのでしょう。
公立の小学校に通っていた方は、昭和50年代頃の私立中学への進学組の割合を思い出せば、大体の雰囲気は想像がつくと思います。

そう考えると、埼玉や神奈川の県立高校が学区制を廃止して広域化してしまったのは、かなり問題があるような気がします。

勉強ができない子は、田舎にあって、駅からも遠い、立地の悪い不人気な学校にしか進学できない。
そもそも勉強ができない子は学習に対するモチベーションも低いし、生活リズムも不規則、あるいは夜型になりがち。
そんな子が、家から遠くても、1時間目に間に合うように出かけられるか? そういうことです。

各学校すべてに、段階別クラス編成をさせる位の改革をしないと、国力の「底上げ」はできないんじゃないかな。
まるで暗殺教室みたいになってしまうかもしれないけれど、授業で「多文化共生」とか「多様性」って教えたその口で、「君の偏差値ではこの辺の学校だね」って言うのも、なんだか変な気がするし…。
日本語も日本的文化コンテクストもわからん外人を入れる前に、日本語も日本的文化コンテクストもわかる層を「底上げ」した方が良いと思うの。腐ったリンゴ理論で放置しても、ず~っと日本国民であり続けるわけだし。

結論。孔子はグレシャムよりも思想性の面で優れている。

役所の文書で言う「期間」とか「期日」とは何か。

松本保宣著『唐王朝の宮城と御前会議―唐代聴政制度の展開―』(晃洋書房 2006/09)に感動して、中国の制度史を調べ始めたら、どうやら、唐代の法律がわからんと、どうにもならんらしい…。深みにはまってしまって困惑。

ザッと基本図書らしきものを挙げるだけでも以下の通り。

こりゃ、エライこっちゃ…。
中国法制史研究というジャンルは、非常に高度に専門化されている分野らしい。
専門外の者が迂闊に踏み込んでは、大怪我しそうである。

さて、現代の日本の役所ではどうなのか。

そもそも「期間」の開始は、当日を含めて計算するのかどうか…などが、気になったので、調べてみた。

民法条文解説_comの「民法解説 第6章 期間の計算」と、栗田教授(関西大)の民事訴訟法講義「期日・期間」を参考にして表にしてみた。

その他

以下、雑多な内容。今後、それぞれの内容を適切な所に移設予定

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