Windowsでの欧文入力関係の情報

目次

  1. 日本語Windowsで欧文特殊文字(ドイツ語のウムラウトや、フランス語のアクサンテギュ付きの文字)を入力する方法。
  2. 発音記号やIPAの音声記号を入力したい場合
  3. IPA記号だけに特化して、バリバリ入力したい
  4. 注意:ローマ字系での「同形別字問題」
  5. Word以外ではどうすりゃいいんじゃ?
  6. フランス語、ドイツ語、スペイン語などをキーボード入力できるように設定する
  7. 入力言語を切り替える方法
  8. キーボード配置が変なんですが?
  9. スクリーンキーボードの使いこなし
  10. Wordで入力した欧文特殊文字の部分だけが、文字化けするんですが?
  11. Wordで、フランス語のアクセント記号付きの大文字を使いたい。
  12. Wordで、ドイツ語を入力していると、ちょっとスペルが違う英語の入力ミスだと判断されて、勝手に英単語に置換されてしまいます。
  13. 海外旅行したときに、現地のホテルのロビーなどに置いてあるパソコンで、日本語を入力したい。

日本語Windowsで欧文特殊文字(ドイツ語のウムラウトや、フランス語のアクサンテギュ付きの文字)を入力する方法。

IMEの入力言語指定(紺色の所)を「JP」にする。→ここがドイツ語やフランス語ではダメ。
更にMS-IMEを「直接入力」にする。→ATOKなどの他社製IMEではダメ。
以上の設定をしてからWordで、→この機能はWordのものだから、メモ帳などではダメ。

この状態で、

リガチャ(合字)の入力

[SHIFT]+[CTRL]+[お] を押し、一度キーボードから手を離してから  "a" "æ"
[SHIFT]+[CTRL]+[お]  "o"  "œ"

このとき、タイミングが早すぎても、遅すぎても、上手く変換できない。
Wordの画面一番左下の灰色の所に「1ページ 1セクション」などと書かれている所が「Ctrl+&」などの表示に変化したら、押せばよい。

「Æ」「Œ」などの大文字にしたい場合は、上記「手を離してから」の後を、[SHIFT]+"a"などようにして大文字を入れればよい。

アクセント記号付き文字の入力

[CTRL]+[め] を押し、一度キーボードから手を離してから  "o"  "ø" (ストローク)
[CTRL]+[ね]  "c"  "ç" (セディーユ)
[CTRL]+[@]  "a"  "å" (上リング)
[CTRL]+[け]  "a"  "ä" (ウムラウト、ダイエレシス)
[CTRL]+[へ]  "a"  "â" (サーカムフレックス)
[SHIFT]+[CTRL]+[@]  "a"  "à" (グレーブアクセント)
[SHIFT]+[CTRL]+[お]  "s" "ß" (エスツェット)
[SHIFT]+[CTRL]+[へ]  "a" "ã" (チルダ)
[SHIFT]+[CTRL]+[や]  "a"や"d" "á"や"ð" (アキュートアクセント)


aの他にe,i,o,uも同様。
ÁÀÂÄÃÅÇÐØなどの大文字にしたい場合は、上記「手を離してから」の後を、[SHIFT]+"a"などようにして大文字を入れればよい。

覚えるのは無理。「考えるんじゃない、感じるんだ!

※キャロン、マクロン、オゴネク、ブリーブについては未調査。

スペイン語の疑問文・感嘆文で文頭に来るヘンテコなヤツ

[CTRL]+[ALT] を押し、一度キーボードから手を離してから "!" "¡"(逆感嘆符)
[CTRL]+[ALT] "?" "¿"(逆疑問符)

発音記号やIPAの音声記号を入力したい場合

 例えば、有声軟口蓋鼻音を示すgのような字(ENG小文字)「ŋ」とか、IPAの発音記号「ʤ」「ɜ」「ɦ」「ɱ」「ʧ」とかを使いたい場合はどうしましょう?
発音記号やIPAの音声記号の入力は、Wordでやるのが簡単。

  1. Wordの画面上で右クリックして[記号と特殊文字]を開く。
  2. 「フォント」の所が「(現在選択されているフォント)」になっているのを「(コンプレックス スクリプトのテキスト)」にする。
  3. その右側の「種類」で「ラテン拡張 A」などを選べば一覧表示される。文字をマウスでダブルクリックすると、Wordに入力される。

なお、このような欧文系の特殊文字が最も多く収録されている一般的に普及しているフォントは「Arial Unicode MS」である。
だから、「フォント」の所を「Arial Unicode MS」に指定すると、実に多くの種類の文字が一覧画面に表示される。

IPA記号だけに特化して、バリバリ入力したい。

オンラインでIPA character picker 2.0を使うのが便利です。ブラウザのお気に入りに入れておきましょう。

また、IPAの一覧表を見ながら入力したい場合はInternational Phonetic Alphabet (IPA) Chart Unicode “Keyboard”移転先? 2008/09/17確認追記)を使うと良いでしょう。

パソコンにインストールするソフトとしては、最新のIPA一覧表通りではありませんが、IPA Character Mapがあります。

但し、マイクロソフトの.Net Framework 2.0以降がインストールされている必要があります。
Windows Vistaの場合は最初から入っていますが、WindowsXPの場合はここから「再頒布可能パッケージ」と書いてあるものの最新版(と、必要に応じて、それとは別に日本語ランゲージパック)をダウンロードして、事前にインストールしておかないと動きません。2008年9月現在は.NET Framework 3.5 Service Pack 1が最新版です。

注意:ローマ字系での「同形別字問題」

 例えばJISでは、いわゆる全角文字として「A」(ローマ字 ShiftJIS番号8260番)、「Α」(ギリシャ文字 ShiftJIS番号839F番)、「А」(ロシア文字 ShiftJIS番号8440番)の3つが登録されています。このほかに半角ローマ字Aがあるわけです。
これらは全く「同じ形」ですが、「土(つち)」と「士(シ)」、「十(ジュウ)」と「+(プラス)」のように、「別の文字」として扱われます。

 スペイン語やドイツ語やフランス語や発音記号を使いたい場合、我々は、必然的にJIS範囲に留まらず、更にUnicodeまでも使用するわけです。

で、その場合、例えば"oe"のリガチャ(合字)"œ"は、Unicodeでは0153のコードポイントに登録されています。
しかし、それとは別に、IPA記号として0276のコードポイントには"ɶ"の形が登録されています。

このようなものは、多くの場合、見た目上の区別が付きにくかったり、全く分からない場合があります。
しかし、スペルチェックする時も、検索する時も、並べ替えをする時も、「見た目」ではなく「文字番号」で厳密に区別され、全く別の文字として扱われます。キチンと使い分けしないと、後で泣きますよ。注意しましょう。

以下のようなものは、その困った例。

002D - ASCIIのマイナス(HYPHEN-MINUS)
00AD ­ 語中の折り返し可能個所(SOFT HYPHEN)
2010 ‐ 複合語などの一般的な4分空き用ハイフン(HYPHEN)
2011 ‑ 右端でも折り返されないハイフン(NON-BREAKING HYPHEN)
2012 ‒ 数字と同じ幅のダッシュ(FIGURE DASH)
2013 – 年号など、数値の範囲を示す場合のダッシュ(EN DASH)
例:1984-2014
2014 — 語句挿入用の全角ダッシュ(EM DASH)
例:替わりに後ろの奴が立ち上がり―ああ、俺は生涯このことを忘れないだろうな―後々語り草となる言葉をのたまった。
2015 ― 引用などに使う棒(HORIZONTAL BAR)
207B ⁻ 上付きのマイナス(SUPERSCRIPT MINUS)
208B ₋ 下付きのマイナス(SUBSCRIPT MINUS)
2212 − マイナス(MINUS SIGN)
2500 ─ 全角横細罫線素片(BOX DRAWINGS LIGHT HORIZONTAL)
2501 ━ 全角横太罫線素片(BOX DRAWINGS HEAVY HORIZONTAL)
301C 〜 波線(WAVE DASH)
3030 〰 デザインミスでモメた波線(WAVY DASH)
30FC ー 仮名の長音音引き記号(KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK)
FF0D - 全角マイナス(FULLWIDTH HYPHEN-MINUS)

Word以外ではどうすりゃいいんじゃ?

エスツェット(ß)の場合でしか確認していませんが、WindowsXP+MS-IME2002 Ver8.1で試した感じだと、MS-IMEをJPにして、「あ」(ひらがな)をON。つまり、普通に日本語入力するのと同じ状態にしてからssを入力し、スペースキーで変換できます。要するに、単語として登録されている、ということのようです。
この場合、メモ帳でも入力できます。

又、「ぎりしゃ」や「ろしあ」で、JISに登録されている、「全角の」ギリシャ文字などが入力できます。
でも、半角欧文の入力方法は、よくわかりませんでした。

フランス語、ドイツ語、スペイン語などをキーボード入力できるように設定する

何だかんだ言っても、日本語IMEだけで、欧文特殊文字を含んだ文章を書くのは面倒です。
Windowsに、各言語を設定しちゃった方が楽ちん。以下にその方法を書きます。

Windows 95、Windows 98

  1. [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]を開き、[キーボード]をダブルクリックして開く。
  2. キーボードのプロパティ」で「言語」タブを開き、「追加」で言語を指定し、「OK」ボタンを押す。

Windows 2000

  1. [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]を開き、[地域のオプション]をダブルクリックして開く。
  2. 「地域のオプションのプロパティ」で[入力ロケール]タブを開き、「追加」で言語を指定し、「OK」ボタンを押す。

Windows XP、Windows Vista その1(楽チン派的方法)

  1. 言語バーの「JP」を《右》クリックして、[設定]を開く。
  2. 「追加」で言語を指定し、「OK」ボタンを押す。

Windows XP、Windows Vista その2(正統派的方法)

  1. [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]を開き、[日付、時刻、地域と言語のオプション]をダブルクリックして開き、[ほかの言語を追加する]を開く。(コントロールパネルの表示が「クラシック」の場合には、[地域と言語のオプション]を開く。)
  2. 裏側にある[言語]タブを開き、[テキストサービスと入力言語]の「詳細」ボタンを開く。
  3. 「追加」で言語を指定し、「OK」ボタンを押す。

入力言語を切り替える方法

紺色の[JP]ボタンをマウスで押してもできますが、[Alt]+[Shift]でも切り替えができます。

複数の言語を設定している場合は、[Alt]+[Shift]を何度も押すと、トグルで(=順繰りに)変更されます。

キーボード配置が変なんですが?

欧文特殊文字を含む言語のキーボード配列は、言語によって、色々と異なる。

例えば、ドイツ語の場合。

YとZは逆になる。yでzが入力され、zでYが入力される。慣れるまで大変である。

ウムラウトやエスツェットは以下のキーで入力する。

「け」→「ä」
「れ」→「ö」
「@」→「ü」
「ほ」→「ß」

これらのキー割り当ては、MS-IMEの直接入力+Wordの場合とは違う点に注意。

スペイン語やロシア語やフランス語は、上記とは違う。
そういうのは、「スクリーンキーボード」で確認する。

スクリーンキーボードの使いこなし

Windows XPの場合、[スタート]→[アクセサリ]→[ユーザー補助]→[スクリーンキーボード]で起動できる。

スクリーンキーボードを起動し、スクリーンキーボードの言語をドイツ語に指定します。

(スクリーンキーボードではない方の)キーボードの、左下にある[ALT]を押してみましょう。

画面は何にも変わりませんよね?

では、キーボードの右下にある[ALT]を押した場合は?

なんと、「@」「€」「µ」が出てきます。

ということで、左右の[SHIFT]、左右の[CTRL]、左右の[ALT]、また、それらを組み合わせて押した場合、変化があるものを一応、確認しておいた方が良いですよ。

Wordで入力した欧文特殊文字の部分だけが、文字化けするんですが?

Wordの欧文編集ではCenturyが標準フォントとして使われる設定になっています。
Centuryよりも収録文字数が多いフォントに変更すると、表示されるはずです。

  1. [編集]→[すべて選択]で、文章全部を選択する。このとき、日本語の部分が含まれていても構わない。
  2. 「Arial」「Georgia」「Times New Roman」「Lucida Sans」「Lucida Sans Unicode」「Arial UnicodeMS」などに、フォントを切り替える。

「Arial UnicodeMS」が一番字数が多いはずですが、これはゴシック体なんですよね…。
ゴシック体を、強調以外で使うのは、本当は反則です。レポートなどでは、やむを得ない場合を除いて、できるだけ避けた方が良いでしょう。因みに私はTimes New Romanのデザインが好きです。

Wordで、フランス語のアクセント記号付きの大文字を使いたい。

Wordの[ツール]→[オプション]→[編集と日本語入力] タブを開く。
[フランス語で大文字アクセント記号を使用]をONにしてOKボタンを押す。

Wordで、ドイツ語を入力していると、ちょっとスペルが違う英語の入力ミスだと判断されて、勝手に英単語に置換されてしまいます。

このように、赤の波線が付いて、スペルミスだと怒られる。

赤の波線の所にカーソルを置き、右クリックして「すべて無視」してやり過ごす方法もあります。

でも、以下では他の方法で解決しましょう。

 

  1. [ツール]→[その他の校正ツール]→[言語の選択]を開く。

  1. 「アイスランド語」以下、アイウエオ順に並んでいる所から「ドイツ語」を見つけてダブルクリックして、「ドイツ語」が上の方に来るように設定する。

なお、ここで「規定値として設定」を押すと、

のような画面が出る。

いつもドイツ語ばっかり入力し、英語は殆ど使わない、というような場合は、OKする。
普通の人は、あまりそういう立場じゃないとおもうので、「規定値として設定」はやらないで、「いいえ」にしておくこと。

以上のように設定しておくと、赤の波線の所にカーソルを置き、右クリックした時に、「ドイツ語」が選べるようになる。

但し、この場合は、「この単語だけはドイツ語ですよ」と設定したことになるので、次の「Morgen」も同じようにチクチク指定しないとイケナイ。

とても面倒くさいですね。
そこで、もう一踏ん張りして、3以降の設定もやってみましょう。

  1. 下図のように、書式設定ツールバーの右端の▼をクリックし、[ボタンの表示/非表示]→[書式設定]とメニューを辿る。

  1. 下図のように、「言語」があるので、そこをONにする。

以上で、設定はおしまいです。

早速テストしてみます。

Wordに

Guten Moregen

と入力してから、Wordの[編集]→[すべて選択]で、文章全体を選ぶ。
なお、このとき、日本語文が入っている所まで選ばれてしまっていても、全く問題ない。

先ほど、書式設定ツールバーの右端には、新しく言語表示のメニューを追加したので、そこの「日本語」とか「英語(US)」となっている所を「ドイツ語」に変更する。

すると、「範囲指定していた部分の欧文文字列は、英語ではなく、ドイツ語ですよ」と設定したことになるので、もう、「文章が全面的に赤の波線だらけ!」にはなりません。

 

試しに、GutenをワザとGutanに書き替えてみましょう。

 

 

Gutanにだけ、赤の波線がつきました。

右クリックすると、ドイツ語として正しい単語のリストが出てきます。

つまり、スペルチェックは、ドイツ語として行われるようになるので、本当にドイツ語として正しくないスペルで書いたときだけ、赤の波線になるというワケです。

因みに、全文のスペルチェックは、[ツール]→[文章校正]で行えます。

海外旅行したときに、現地のホテルのロビーなどに置いてあるパソコンで、日本語を入力したい。

ホームステイしたときにホストファミリーのパソコンを使って良いのならば、持ち主の許可を得て、日本語入力用のGlobalIMEをインストールすればOKです。

GlobalIMEは、マイクロソフトが無料で配布しているIMEです。

ここから、"Japanese - with Language Pack"を選択し、ファイルをデスクトップにダウンロードして、そのファイルを実行します。

しかし、公共施設などのパソコンには、ソフトを勝手にインストールできません。

そういう場合は、以下のどれかのサービスを使わせて貰うのが便利です。

その他にVirtualKeyboardっていうソフトがあります。ダウンロードして、自分のパソコンに解凍し、そこで使うタイプのものですが、圧縮形式がtar.gzという形式で、解凍するのはちょっと面倒かも知れません。

でも、これはスゴイですよ。

Ver. 3.30b3の時点で日本語、中国語、韓国語を含む132のキーボードレイアウトをサポートしています。
(132の言語ではありません。日本語入力にローマ字入力とかな入力があるように、中国語入力の方法にも色々あります。それらの入力方法を132種類サポートしている、という 意味です。)

画面サンプルを見て分かるように、日本語の入力では漢字変換もできます。
プログラム内部を見てみましたが、 日本語についてはローマ字と漢字候補の対応辞書が同梱されていて、それを使って単漢字入力レベルでの漢字変換ができるようにしてありました。

操作方法ですが、ajiと入力すると候補が出てきます。
そこで、 画面のキーボード一番左上の「’」を押してから画面の「5」を押すと、変換候補の5にある「鰺」が入力できます。

ライセンスについては、ロシア語で

Условия использования
Клавиатура распространяется бесплатно, по LGPL/BSD лицензии.
Дополнительные условия: с клавиатуры запрещено убирать информацию о копирайтах и ссылку на данный документ.
При использовании, предусматривающем смену интерфейса, информация об авторских правах на исходный продукт должна быть доступна и видна пользователю и разработчикам.

と書いてあるので、それを機械翻訳で英訳すると、

Use conditions
keyboard is extended free of charge, on LGPL/BSD of license.
The additional conditions: from the keyboard it is forbidden to remove information about [kopiraytakh] and reference to this document.
With the use, which foresees the change of interface, the information about the copyrights to the initial product must be accessible and visible to user and to developers.

ということでした。更にそれを機械翻訳で日本語に訳す

使用条件
キーボードはライセンスのLGPL/BSDで無料で広げられます。
追加条件: キーボードから、kopiraytakhに関する情報とこのドキュメントの参照を取り除くのが禁じられます。
使用で、ユーザと開発者にとって、初期の製品への著作権に関する情報は、アクセス可能であって、目に見えるに違いありません。(それは、インタフェースの変化について見通します)。

というような感じ。

これらを使っても日本語表示ができない場合は、たぶん、日本語表示ができるフォントが入っていないということでしょう。その場合は諦めて、ローマ字で「Nihongo Ga Kakemasen Node Roma Ji De Kakimasu」などと書くしかありません。


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copyright 2007~ 谷本玲大
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