印刷技術と国力の話―紙幣を例として―


2009/05/05初版公開

これは何か?

今回使用するソフトと、技術的な余談

他の類似ソフト・実装など

iPalletNexus(イパレット・ネクサス)

一般に、図書館・博物館などでの手のソフトウェアは、日本国内では、東京大学大学院 情報学環 歴史情報論研究室と(株)堀内カラーが共同開発しiPalletnexusが圧倒的に強いシェアを誇っています。

iPalletNexusは、"Mozilla Public License Version 1.1"ライセンスに準拠して配布されています。

現在ダウンロードできるのは、最新のiPalletnexus 2.0やその前のバージョンであるiPalletNexus Ver0.96と、そのソースコード(これらは全てローカルで動作するもので、Web環境での閲覧は実現できません)です。

2008年12月現在では、機能強化された最新版iPalletnexus-2のβ7版のテストが行われています。

iPalletnexus並びにiPalletnexus-2のウリは

  1. アノテーション付与機能(画像の特定の位置にメモを付ける機能)の充実。

  2. Zoomify Express (Zoomifyer EZ)と違って、回転して閲覧できるので、地図の文字読み取りなどに便利。

  3. 画像に翻刻テータを統合した「ガラスビュー」機能。

と言ったところでしょうか。

特に、最近加わった「回転して閲覧できる」という機能は、他のソフトにはない、大きな特徴です。

参考のために、私の環境(Windows XP SP3)でサンプルを開き、回転させている所の画面を以下に掲げます。
画像をクリックすれば、拡大版画像の表示をします。

但し、フリーで配布されているのはクライアント端末での動作環境のみであり、Web上でFlash Playerを活用した閲覧環境を提供するための環境(Nexus0.96時点での呼称はiPallet/Lime)を実現するswfファイルやJavaScritは、中核的な開発担当者である津田光弘氏の登録商標であり、再配布は禁止されているようです。
readme.txtによれば、「フリーソフトウェアではありません。再配布はご遠慮ください。また、ソースコードは原則として提供していません。」という扱いになっています。
つまり、Web公開したい場合は、堀内カラーを通してライセンスを取得する必要があるぞよ、と。

志だけじゃご飯は食べられませんので、当然と言えば当然なのですが、お値段的に、幾ら位なのでしょうね…。
「個人サイトなら、込み込みで3万円で良いよ。」とかだったら、ちょっと奮発して、払っちゃいそう…。

ZOOMA

iPalletnexusが普及する前には、学校・博物館・官公庁でよく採用されていました。
この手のソフトの中では老舗。先駆的なシステムと言って良いと思います。採用事例は[ここ]。説明などは[ここ]

画像の分割はZOOMA Converterというソフトを使う。

これは、画像をZOOMA形式にするためのコンバータで、申し込むと、無償で提供される(いきなりダウンロードはできない)が、変換すると「サンプル」という文字が入る。
この「サンプル」という文字を外すには、有償ソフトのZOOMA Cartridgesが必要になる。
で、そのお値段は、「画像総ピクセル数に応じて価格が異なります。」ということです。

ただ、ZOOMAの挙動は、現在のクライアント環境の事情から見ると、

など、閲覧環境の側に負担感が多い気がします。

なお、2008/11/14付けで「事業譲渡および会社解散のお知らせ」が株式会社トライアイズソリューションのWebPageに掲載されていました。

要するに、2008/12/14に、

ということらしいです。

Giant Scalable Image Viewer (GSIV)

プログラミング言語Pythonで画像を分割してJavaScriptで閲覧環境を実装するGiant Scalable Image Viewer(別名:Giant-Ass Image Viewer 2)←デモ、(GSIV←ダウンロード)というものがあります。

IE7だと拡大縮小はできても、マウスのグリグリで移動はできないみたいです。
Firefox2.0.0.20とSafari3.2.1とOpera 9.63ではチャンと動きます。

デモ画面の一番上に

A javascript-based pan and zoom interface for large, high-resolution images, with a python script for creating required tiles. Similar in spirit to Google Maps and Zoomify.

とあって、画像分割用のPythonスクリプトへのリンクもあります。

Pythonを入れて試してみたのですが、元の画像が300MBを越えていた画像の分割処理をしようとしたら、メモリ不足で落ちちゃいました。orz

分割せずにAjax実装

手前味噌ですが、『增續大廣益會玉篇大全』をマウスでグリグリしよう!というのもあります。
Flashは使わずにJavaScriptとCSSのみで動いています。
谷本蔵:毛利貞齋著『增續大廣益會玉篇大全』(明治13年12月第八刻)の画像を分割せずに読み込んで、ブラウザ閲覧で拡大/縮小、マウスドラッグで移動ができるようにしてあります。

操作方法

Zoomify Expressはタダで楽ちんで便利(回転できないけど)

今回の画像の細分化とWebPageへの実装は、Zoomify Express (過去の名前はZoomifyer EZ v3.1でした。中身は変わっていないようです。) を使用します。

ライセンス(Zoomifyer Software License Agreement)をちゃんと読んでおきましょう。
フリー版を商用で使っても良いようですね…。

分割対応画像フォーマットは、以下の9種類。猛烈に豊富です。

  1. GIF(*.gif)

  2. JPEG(*.jpg)

  3. TIFF(*.tif)

  4. PNG(*.png)

  5. BMP(*.bmp)

  6. Macintosh PICT(*.pct)

  7. FlashPix(*.fpx)

  8. Photoshop(*.psd)

  9. SGI(*.sgi)

FlashPixやPhotoshopのpsdまでできちゃうのはビックリ。
sgiって拡張子は見たことがないので、調べてみたらSilicon Graphics Inc. による形式とな。
ワークステーションで映画版ロボコップとかのグラフィック処理に使う形式っぽい。一生が縁なさそうだけど、すげー。

なお、出力はJPEG形式に統一されているようです。
試しに、TIFF画像を変換してみたら、JPEGに自動変換されて保存されました。

Zoomify Expressの使い方

Macintoshでの、Zoomify Express(旧称:Zoomifyer EZ)の使い方は、彫刻家 山中環氏のBlog記事が親切丁寧です。

使い方は、Windowsでも同じなので、その説明に付け加える要素は全くありません。

しかし、一応、 「Windowsで、サンプル画像を使ってやってみましょう」というのは、教材コンテンツとして必須要素っぽいので(※)、以下、一緒にやってみましょう。

※ 最近の学生は「ここ見て自分でやれ。完成したら、苦労した分だけ嬉しいぞ。」ではダメらしいんですよね…。
どうも、「教師は教えるのが仕事」って思っているらしい。「教師は安易に教えないで、『考えさせる』のが仕事」というのが正解なんですけど…。

準備―ダウンロード

力尽きた。未構築。

準備―解凍

力尽きた。未構築。

画像分割

力尽きた。未構築。

htmlの記述変更

力尽きた。未構築。

動作確認

力尽きた。未構築。

ギャラリー

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